東京の高校で教員をしていた高嶋伸欣さんは、
・沖縄戦の悲劇は、江戸時代以来の琉球・沖縄差別を根底の要因として生まれたもの
・戦後も異民族支配の下にあり、国籍を奪われ、どこの国の憲法も適用されない無権利状態にあった
・沖縄の人々が人間としての権利と誇りを前面に掲げ、独裁者も同然の高等弁務官や米軍と対じしつづけながら、次々と権利を獲得していった
・沖縄の日本復帰は、沖縄の人々が自らの力で実現したものであること
・復帰の日に沖縄タイムスが日本国憲法全文を掲載したのは、沖縄の人々が憲法を自らの手で勝ち取った
などの授業を行っていた。この話を聞いた沖縄出身の学生は「東京に来て沖縄のことではいやな思いの方が多かったのに、このような話を聞けてうれしい。自信がわきます」と語ったという。 1947年5月3日、日本国憲法は施行されたが、沖縄にはその恵沢は、みじんも及ばず、1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約第3条で琉球、奄美諸島・小笠原諸島をアメリカの統治下とされ日本から切り離された。だから、4月28日は、「屈辱の日」なのであって「主権回復の日」ではない。沖縄や奄美では、政府の式典に抗議する集会が開かれ、那覇や名護の市役所には「失望・悲しみ」などを表す旗が掲示された。 沖縄の友人からは、「小笠原諸島も同じ立場なのに東京都民は、屈辱を感じないのか」と問いかけられた。 (空飛ぶオキゴンドウクジラ:美ら海水族館にて)
憲法:
2013年5月13日(月)