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東京教組は、「女と男の自立をめざす教育推進委員会」を設立して、1993年からジェンダーの視点で教科書を分析することや、ジェンダー・フリーで働く人たちの教材作り、性の教育のワークシート作りや女と男の自立のための授業案作りなどをしてきました。
これまで、「やってみようー女と男の自立のために」や「こんなとき、どうするの(人権教育シリーズ)」、授業例集「未来の私 よりかからない生き方を求めて」など、生活の自立についての資料集や、性の自立についての資料集を作ってきました。

ぜひ、教室でご活用ください。
お問い合わせは、東京教組 女と男の自立をめざす教育推進委員会
☎03-5276-13

人権教育シリーズ 「こんなとき、どうするの」


 クラスのトラブルをどう解決するか、相手の立場に立つこと、手を出さずに言いたいことを伝えることなど、子どもたちに自立の力、思いを伝える力、仲よく生活を送る力を育てるワークシートと授業例。
人権教育シリーズ「こんなとき、どうするの」

残部がまだ少しあります。ぜひ、教室でご活用ください。

 

未来の私-よりかからない生き方を求めて-


  私たちは「自立とは、自分で判断し、自分で決定していくこと。自分らしい生き方をすること。」だと考えます。
長い間、女性は生活の様々な面で束縛され、自分の考えで生きることが難しい状態にあったことから、女性部では、女性の自立について考えてきました。
しかし、「自立すること」は、女性だけではなく、男性にとっても大事なことであるとの思いから、「女と男の自立をめざす教育推進員会」(略して自立委員会)を作り、人間の自立について考えてきました。

これまで自立委員会では、「やってみようー女と男の自立のために」や「こんなとき、どうするの(人権教育シリーズ)」などの、生活の自立についての資料集や、性の自立についての資料集を作ってきました。

そして、2009年から4年間は、経済的な自立に重点を置いた授業実践に取り組んできました。
経済的不況が続き、卒業後就職できない者が増加するなど、若年層に深刻な状況があります。そんな中、「若い女性に専業主婦志向が増加している。」という調査報告が伝えられるということもありました。
非正規雇用が増え、経済的に自立できるかという社会不安の今、 私たちも、経済的自立を取り上げた実践の大切さを痛感し、この授業例集「未来の私 よりかからない生き方を求めて」を作成しました。
よりかからない生き方とは経済的な自立をめざした生き方のことです。

6年生の授業で、「未来予想」をしながら、1人で暮らしていくためにはどのくらいお金が必要か考えた時に、ひとりの児童が、「こんなにお金がいるとは知らなかった。大きくなったらちゃんと働けるか心配になった。」と感想を発表しました。折しも、年末の年越し派遣村が大きな話題になっていた時でした。それに対して「1人でどうしようもなくなったら、助けてと言えることも、大事なんだよ」と話すことができました。自分で考え、自分で判断して助けを求めることも自立した生き方だと、しっかりと伝えることも大切だと考えています。

授業時間の確保が叫ばれたり、校内指導計画が整いすぎて、独自の実践が組み立てにくい状況であっても、ぜひ、家庭科・総合的な学習の時間・道徳・学級活動などの時間を使って、取り組んでみましょう。

2012年10月     東京都公立学校教職員組合
女と男の自立をめざす教育推進委員会

授業例集活用の仕方
Ⅰ.授業例とワークシート
1.生きていくためのお金
1-1 欲しいものと必要なもの
1-2 生活するためのお金
1-3 生活を支えるお金
2.未来予想
2-1 自分の未来を考えよう
その1  その2
3.女性が仕事を辞めないで働き続けるために
3-1 みんなで家事分担
その1  その2
3-2 生き方を考えよう
3-3 働き方を考えよう

Ⅱ.指導のための資料
Ⅲ.先生のためのミニミニ知識
1.労働法
2.ジェンダーと労働に関する用語
3.女性の地位 国際比較