このままでは大学生の将来が危ないと政府も来年度予算に無利子の奨学金の増額計上したが、今や奨学金は貧困ビジネス化している。 この1 0年で世帯収入が100万円以上も減少する中で、実家の仕送りもままならず、大学生の5 3%が奨学金を借りてしのいでいる。 40歳以上の方は、「奨学金は、教員を勤めれば、返さなくていい」と思っているようですが、返還免除の制度は1998年に廃止され、2004年には日本育英会もなくなり、日本学生支援機構(独立行政法人)に移行しました。その結果、 1998年度無利子奨学金39万人有利子奨学金11万人計50万人が2012年度には無利子奨学金38万人有利子奨学金96万人計134万人にも増えています。無利子奨学金の枠は狭いままで2009年には無利子希望者の78%が切り捨てられた。 有利子奨学金を毎月10万円借りると、4年間の貸与総額は480万円。貸与利率1.08%で、返還総額は536万4513円にもなる。毎月22, 351円を20年、すぐに返し続けても43歳。返済が困難になれば年利10%の延滞金。 480万円だと年48万円にもなる。それを元武富士の社員などが厳しく催促する。まさに、貧困ビジネスとしての奨学金といえる。 アメリカでは経済的徴兵制が横行しています。軍隊に入れば大学に行けると高校で入隊勧誘を行い、貧困層の若者が押し寄せているという。 「自衛隊に入ったら奨学金の返還を免除する特例措置」ができないとも限りません。
東京教組も都高教とともに下記の学習会を開催し、若い教職員へのアンケート調査も実施する予定だ。
大変なことになっている!奨学金問題
「知らないで」進学指導することはできない奨学金の「明と暗」
日時:1月30日(金)18:30~20:00
場所:日本教育会館9階901号室
講師:大内裕和さん(中京大学教授)