昨年度、東京教組青年部が行った「東京都で働く若い教職員の方々へ」と題するアンケートに127名の皆さんが回答を寄せてくださった。とても深刻な青年教職員の悩みや職場の状況から、希望とやりがいを持って働く姿までが浮き彫りになったアンケート結果をシリーズで報告します。
回答してくださった127名の内訳は、小学校92名(72%)中学校33名(26%)その他2名。新採用が一番多く41名(32%・うち期限付き任用6名)に続き、4年目33名、3年目20名、2年目19名、その他14名、その内、学級担任が77名(61%)でした。
教職に生きがいを感じ、退職まで続けようと
考えている青年教職員
最初の質問が「生きがいを持って働いていますか?」。「そう思う」が68%、「思わない」が5%。「退職まで続けようと思いますか?」という質問には、「そう思う」が57%、「思わない」が9%という結果でした。「続けたくても身体がもつか心配です」という不安を訴える方もいましたが、「仕事は『生きがい』ではなく、『やりがい』をもってするものだと思います。仕事を生きがいにしてしまうと、それがうまくいかなくなった時に、心を病んだり、自ら命を断ったりしてしまうと思います。生きがいとは、家族と過ごすことだったり、仲間と語り合うことだったり、死ぬ前に一番やっておきたいと思うことじゃないでしょうか。」という意見もありました。確かに、教職を人生のすべてと考えないで、「やりがい」のある仕事にしていきたいですね。
相談相手は先輩と同期の友人
「職場でわからないことや、困ったことを相談できますか。また、誰に相談していますか。」という質問には、「職場の先輩」112人とほとんどの回答者が相談相手として頼りにしていることがわかる。次が、「同期の友人」77人で、新採研などで苦労を共にした同期の友人が何でも相談できる相手になっているようです。「相談できる人いない」が4人とわずかですが、とても心配です。特に、養護教員や栄養職員など学校に一人しかいない職種の方の苦労が多いようです。東京教組の栄養職員部や養護教員部のベテランにもぜひ相談してほしいと思います。