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2016年2月9日(火)

「安全保障関連法」の廃止を求め、参議院議員選挙に全力でとりくむ決議

私たちは、忘れない。2015年9月19日を。日本の平和主義と立憲主義、民主主義が踏みにじられ、憲法違反の法律が暴力的な方法で成立した日として。多くの憲法学者が違憲と言い、歴代の内閣法制局長官が違憲と指摘し、元最高裁長官が憲法違反と断じた法律だ。戦後70年、また日本が「戦争ができる国」になった日として、私たちはその悔しさと満身の怒りとともにこの日をしっかり覚えておこう。

私たちは、忘れない。2015年8月30日。あの日12万人の市民が国会をとりまき、車道をも埋め尽くしたことを。幼い子どもを連れた若い夫婦が、杖をついた老夫婦が、カラフルなプラカードを掲げた若者たちが、組合旗を立てた日教組の仲間たちが、ただ一つ「平和」を願って集まったことを。
私たちは知っている。ここにこそ希望があることを。しだいに暗闇へと向かう日本にあって、ここに明日への光がしっかりと灯っていることを。2015年8月30日、この日新しい芽吹きとともに、確かに日本は変わったのだ。下を向く必要など無い、闘いはこれからだということを私たちは知っている。平和と憲法と民主主義を取り戻すのだ。

私たちの目の前には子どもたちがいる。どれほど安倍政権の望む国のかたちを教育に持ち込もうとも、私たちが子どもたちに語りかけることばを止めることはできない。今こそ子どもたちに平和を語ろう。私たちの平和への思いを、子どもたちに伝えよう。そして、子どもを学びの主体とした、創意を凝らした授業実践と教育研究活動を続けよう。豊かな学びを通して、自分の頭で考え、自分で判断し、自分のことばで語ることができる人を育てよう。邪な人間や為政者に騙されない人間にともに成長していこう。

「教え子を再び戦場に送るな」の不滅のスローガンは、単なるスローガンではない。私たちの先輩たちが、逝きて帰らぬ教え子たちに誓ったかけがえのないことばなのだ。そして、目の前の子どもたちへの私たちの誓いなのだ。だから、私たちは断固「戦争法」の廃止を求め、訴え続ける。平和を決して諦めない。

立憲主義をないがしろにし、平和を脅かす安倍政権を許しておいてはならない。那谷屋正義(全国比例)、斉藤嘉隆(愛知)、水岡俊一(兵庫)の当選をはじめ、7月の参議院議員選挙に私たちは全力でとりくみ、必ず勝利する。そして、再び教育が戦いの場に子どもたちを送ることのないようにするために、これからも全力でとりくむ。

以上、決議する。

2016年1月14日
第132回東京教組委員会

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