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2016年2月9日(火)

青年部連続講座「ハンセン病と人権教育」

青年部 まずは、国立ハンセン病資料館内を宮澤さんの解説を聞きながら見学。
じっくり見ればもっと時間のかかる館内ですが、特に重要な部分、解説の必要な部分を中心に回りました。その後、授業実践についての座学。
単純に人権の学習としてハンセン病のことを取り上げ、「元患者たちは今はもう治っている病気だし、薬も出ている。正しい知識があれば何も怖い病気ではない。ハンセン元病患者たちへの差別はしてはいけない。」ということではなく、「人権侵害の歴史、仕組みについて学習し、例えばエボラ出血熱や新型インフルエンザのことを取り上げて、“もし自分の目の前に、自分にとって不利益な人が現れたとき、その人の人権を守れますか。”という投げかけをこどもたちにする。」という宮澤さんの授業実践を紹介していただきました。
その後、資料館の企画である、ガイダンスビデオと語り部のおはなし会に参加。語り部の平沢さんの話の中で印象的だったのは「この病気の辛さより、世間の差別から家族を守る(家族が差別を受けないように絶縁状態になること)辛さの方が辛かった。」という言葉。本人はもちろん、その家族の人権がズタズタに傷つけられていることのあらわれだと感じました。最後は全生園の敷地内のフィールドワークも行いました。実際に歩いて、敷地の広さや施設の多様さからも差別の大きさを感じました。
『ハンセン病と人権教育』来年度もまた企画したいと思いますのでご参加ください。2015.12.20

カテゴリ:青年部