今年はいつも以上に寒暖差が激しく、身体に堪える厳しい冬だったような気がします。それでも桜が咲く時期になると、何かうきうきと心が弾み新しい年が始まると、晴れやかな気持ちになります。子どもたちの笑顔がまぶしい新学期、職場にも新しい仲間を迎えてのスタートです。
ここ数年来、学校現場が忙しすぎることがクローズアップされ、教員の超勤・多忙化がメディアでも大きく取り上げられるようになりましたが、教員の多忙化は10年以上前から現場の声として聞こえてきていました。忙しすぎる毎日の中で心身をこわして休職する人も年々増加していました。女性部が毎年行っているアンケートでも、長時間労働が浮き彫りになっていました。
昨年行った青年教職員アンケートでも、不安や困っていることの1位、2位が「勤務時間の長さ」と「仕事量」で、休日出勤も増えています。また、退職するまで続けようと思っている人の割合が減っているのも気になります。
ただ、自分の働き方を自分で変えない限り、何も変わらないままでしょう。以前は「遅くまで残っているのが熱心な先生」と思われていたかも知れません。「子どものため」と言われると、断りづらいこともあったかも知れません。
でも今は違います。文科省も都教委も教員の長時間労働を改善しようとしています。勤務時間内に終わらない仕事は、人を増やして分担するか、その仕事自体をなくさなければ早く終わることはできません。新しい仕事を増やすなら、今までやっていた仕事を減らさせましょう。休憩時間や出退勤時間を意識しましょう。「まだ6時」ではなく、「もう6時(早く帰ろう)」と意識を変えましょう。「働き方改革ですよね」と言えば、管理職もうなずかざるを得ないはずです。現状を変えるために組合も頑張ります。教育委員会や管理職にも変わってもらいましょう。そして元気に長く働き続けるために、私たち自身も働き方を変えていきましょう。
今がそのチャンスです。
2018年4月 執行委員長 外山 理佳