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2013年4月23日(火)

「立憲フォーラム」発足

改憲手続きを定めた憲法96条を改正に反対する超党派の議員連盟「立憲フォーラム」が25日に設立総会を開くと報道された。(東京新聞4/18
民主党の辻元清美、近藤昭一両衆院議員が発起人となり、社民党やみどりの風の議員も参加する予定。立憲主義の観点から、権力を縛る憲法を、権力側が変えやすくすることの問題点を訴えていく。
自民党や維新の会は両院の過半数の賛成で発議できるよう憲法96条の改正を狙い、夏の参院選で争点に掲げようとしている、一方、与党の公明党は慎重姿勢を示している。すでに、自民党を中心とした超党派の「憲法96条改正を目指す議員連盟」や、民主、維新、みんな、などの野党有志による「96条研究会」が改憲を主張し、それぞれ活動している中で「立憲主義」をかかげる議員連盟が立ち上がることの意義は大きい。
立憲フォーラム設立趣旨書 (2013年4月16日決定)
いま、時代は大きな転換期に入っており、新しい世界の協調・共生関係の構築が求められています。そうしたなかで、日本はどういう立ち位置をとるのかが問われています。
私たちは「人権の保障を宣言し、権力分立を原理とする統治機構を定めた憲法」を基礎にすえた立憲主義の立場をいま一度確認すべきだと考えます。
憲法とはそもそもどのようなものであるのか、戦後、現憲法がどのような役割を果たしてきたのか、はたして現憲法に追加されるべきことはあるのか、現在語られている96条を抜き出して憲法を「改正」するということの意味するものは何か、といったことを闊達に論議し、立法府の構成員たる議員としての責任を果たしたいと、ここに立憲フォーラムを立ち上げるものです。
既に明らかにされた自民党の憲法改正案は天皇を元首とし、自衛隊を国防軍にするなど、戦後日本社会の規範・枠組みを根本から変える内容となっています。憲法は政府を縛るのではなく、国民を拘束するものだという考え方は根本的に主権在民という立憲主義の原則を否定するものです。
日本維新の会は綱領で「日本を孤立と軽蔑の対象に貶め、絶対平和という非現実的な共同幻想を押し付けた元凶である占領憲法を大幅に改定」との立場を明らかにしています。
これらの動きは、憲法改正の是非の立場をこえて、立憲主義そのものの危機であると考えます。
また、安倍政権では、沖縄県民の意向を無視した普天間基地移設問題のさらなる強行姿勢、脱原発方針のなし崩し的な変更、中国や韓国などアジア近隣諸国の反発に加えてアメリカやオーストラリアなども危惧する河野談話否定の動きなどなど、民主主義の根幹をくつがえしかねない情勢です。
私たちはこうしたさまざまな動向に平和・人権・環境を重視する立場から国会や言論の場で検証と同時に提言を行うために、立憲フォーラムに、是非多くの議員の皆さんの参加をお願いいたします。
立憲フォーラム呼びかけ人
阿部知子、江崎孝、大河原雅子、近藤昭一、篠原孝、武内則男、辻元清美、 那谷屋正義、松野信夫、水岡俊一、吉川元、吉田忠智

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