憲法記念日の各紙の社説を見てみると、はっきりと９６条改憲支持を打ち出している、読売（憲法記念日　改正論議の高まり生かしたい）、産経（統治機構と憲法　間接選挙で参院再生を　「地域主権」は国の統一そぐ）に対して、毎日（憲法と改憲手続き　９６条の改正に反対する）、東京。中日（憲法を考える　歴史がつなぐ知恵の鎖）、朝日（憲法を考える　変えていいこと、ならぬこと）が９６条改憲に反対し、東京・毎日は立憲主義にも言及している。
地方紙は、北海道（きょう憲法記念日　平和国家が問われている）、岩手日報（岐路に立つ憲法　今こそ議論を深めたい）、福島民報（【憲法と被災地】まず自由、権利の回復を）、中国新聞（憲法の平和主義　たがを外してはならぬ）、新潟日報（憲法記念日　平和の理念を見詰めよう）、西日本（憲法記念日　ご都合主義的改正は許されぬ）など、どの新聞も９６条改憲には疑問を呈し、立憲主義を打ち出しているのが特徴だ。中でも沖縄の二紙は、憲法を勝ち取った気概に満ち、琉球新報（憲法記念日　沖縄にも３原則適用を　要件緩和先行は姑息だ）、沖縄タイムス（［憲法記念日に］９６条改正は本末転倒だ ）と９６条改憲を姑息、本末転倒と断じている。地方紙と大新聞の落差に、日本のひずみが見えてくる。
（ノースポール）